練馬大根の学習

事例1
大泉学園小学校 瀧口裕美子先生

特長

農家の方の全面協力を得られた上での作業となった。練馬大根と青首大根栽培をし、2種類それぞれ違った加工を施した。
実施学年 小学校3年生

この授業狙い

2種類を栽培することで、従来の地域学習に異文化学習を取り入れる。生育の違いをも同時に学習させる。

この授業実施のためのお助けガイド

練馬大根の種は、練馬区産業振興担当部 産業課都市農業係に申込むと送ってもらえる。

● 青首大根と練馬大根の違い

【青首大根】根の上部が地表に出て、葉が全体に立っている。
【練馬大根】根は地中に埋まっている。葉がロゼット状に広がっている。生育が若干遅い。

具体的実践内容紹介

● 青首大根の収穫とカクトゥギづくり ー 韓国の方に学ぶ

国語の学習「三年とうげ」で朝鮮の話を勉強したのをきっかけに、小学3年生の子どもたちは総合的な学習で「身近な国、韓国」について取り組んだ。韓国の方をゲストティーチャーに招き、韓国の風土、ハングル文字、韓国の挨拶、韓国の食べ物、韓国の学校、遊びなどを、講演してもらったが、あわせてカクトゥギをの作り方も教えてもらう。その後自分達で育てた青首ダイコンを収穫し、収穫の翌日は教わったやり方で実際にカクトゥギをつくりあげた。そのカクトゥギはお世話になった農家の方にも届けた。
カクトゥギの作り方はこちら

●練馬大根の収穫とたくあんづくり

練馬大根は地中に入っている部分が長く、なかなか子どもたちの力では抜けないため、保護者の方にも手伝ってもらっての収穫となった。抜いた大根は学校に持ち帰り、すぐに水で丁寧に洗い、縄に掛けて屋上につるして干した。その日から10日間、当番を決めて、登校すると大根を干し、また下校時には大根を取り入れる作業を繰り返した(雨や霜を避けるため)。
10日間のうちに、大根が次第に水分が抜けてしわしわになり、くにゃくにゃに曲がって軽くなるのを、子どもたちは実感できたようだ。そして収穫から15日たった日に、たくあん漬けをした。干した大根は1クラスにつき約30kg分。塩・ザラメ・唐辛子・昆布などを混ぜ込んだ糠(ぬか)の層と、きっちりすきまなく敷きこんだ大根の層が交互になるように、漬け込んで、最後にふたをして、重石をのせる。子どもたちは「どうかうまく発酵しますように」と願っていた。
たくあんの作り方はこちら

発表。そして、一緒に食べる。

子どもたちは、これまでの大根の成長や自分たちの活動過程、大根の歴史や大根の種類などについて調べたことを発表。また自分たちで作ったたくあんでお新香巻きを作り、みんなで試食した。この時にはお世話になった農家の方も招き、「農家の作物が一朝一夕に出来ているものではなく、手間と時間を掛けて、作られ、食しているのだということに気付き、今後も食べものに関心をもって欲しい」というお話をしていただいた。

瀧口裕美子「練馬大根で沢庵を、青首大根でカクトゥギを」
『技術教室』2004年10月号 農文協