どうして練馬大根は細くて長いの?

その謎をとくカギは「土」だって知ってた? 練馬大根のふるさとは、東京都の練馬だよね。練馬は東京の北のほうにあって、この辺りは「火山灰」におおわれた土地なんだ。大昔に富士山や箱根の火山が噴火したときに、たくさんの火山灰が風に運ばれて関東地方に積もったというわけ。実は、ふだん見ることはできないけど、練馬に住んでるキミの足元の地面から地下5~10メートル位まで、ずっーと火山灰が積もっているのさ。これには、特別に「関東ローム層」(※)という名前もあるんだよ(驚きだね!)。

 練馬のあたりは、ほかの場所より火山灰がたくさん積もって畑の「土」になってるんだって。この火山灰の「土」こそ、根が長く伸びる植物が育ちやすい土なんだ(ここテストにでるよ!)。

 じゃあ、ほかの「土」だったら、どんなカタチになるんだろう? 丸くて大きい「桜島大根」(鹿児島出身)の育つ畑は、粒の大きな砂や礫(れき)。ちょっと短い「天満大根」(大阪出身)や丸い「聖護院大根」(京都出身)は、粒の細かい粘土の畑で育ったものなんだよ。


「各地方の特色ある土質によって形成された名物大根の模式図」

火山灰の土で育った練馬大根は、大きいもので長さ1メートル、重さ1.5キロほど。たくさんの大根の中でも、長くて、色が白いんだ。「尻細大根」「しりとんがり大根」と呼ぶ人もいるんだって(想像してみよう! ちょっとおかしいね)。


(左)練馬尻細大根 (右) 練馬秋づまり大根

※関東ローム層:富士山や箱根の火山が噴火してできた火山灰や軽石が、偏西風(西風)や土石流などで運ばれて関東平野に堆積(たいせき)した地層(ちそう)。「ローム」という土は、粘土・シルト・砂、という様々な大きさの粒子が混じっているので粒子間の隙間が大きい。土の特徴は、水を透しやすいのに保水能力に優れているところ。見た目が赤茶色なのは、火山灰に含まれている鉄鉱物が、雨風にさらされて酸化した(サビた)から。